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PEOPLE 09

常に新しいことに挑戦してきた。 今、「バーチャル開発」の積極的推進で、 複合機の新機種開発に 新たな風を巻き起こす。 常に新しいことに挑戦してきた。今、「バーチャル開発」の積極的推進で、複合機の新機種開発に新たな風を巻き起こす。

PROFILE

技術本部 PS1統括技術部
2010年入社
先端技術科学教育部 システム創生工学専攻修了

これまでのキャリアステップ

入社1年目
A3複合機の新機種開発チームに参加。基板電気評価を担当。
入社2年目
A3複合機のマイナーチェンジでスキャナの制御基板設計を担当。
入社3年目~6年目
A3複合機のフルモデルチェンジで「心臓部」であるエンジン基板設計を担当。
入社7年目~9年目
設計およびシステム全体の検証において「MBD(モデルベースデザイン設計開発)」など新たな開発手法の検討を進める。
入社9年目~現在
「課責任者」として新たな開発手法を取り入れた新機種開発を担当。

現在の仕事内容

A3複合機の新機種開発をけん引。
「MBD」の導入で開発環境を変革する。

私は現在マネージャーとして、8人のメンバーとともにA3複合機の新機種の検討・開発を進めています。担当しているのは、高速で高画質のプリントを実現した複合機です。こうした機能面の高度化に加え、今回の開発が画期的だった点は、2016年以来検討してきた新たな開発手法を取り入れたことです。「MBD(モデルベースデザイン開発)」と呼ばれるもので、試作機などの実験機を使わず、シミュレーターを用いて開発を行うというものです。これによって品質のバラツキを極小化しまた、開発の効率化や短時間化などが実現します。この取り組みは、さまざまな開発ツールを駆使して「バーチャル」な開発環境を構築する変革プロジェクトであり、その推進も私の役割の一つです。他方、昨今の半導体調達難による部品置き換え対応やコロナ禍のリモートワーク環境構築などチームを適切にマネジメントし、メンバーのモチベーションを維持・向上することも、私の重要なミッションです。

仕事のやりがい

やりたいことにチャレンジできる。
メンバーの成長をサポートする。

私は幸運なことに、入社以来現在に至るまで、当社の売上を支える主力製品開発に携わってきました。自分が頑張れば頑張っただけ、売上に寄与できる手応えの中にやりがいを感じています。開発担当として市場のニーズに応じた高機能・新機能を備えた製品を生み出すことが、売上に直結します。万が一、不具合が発生して生産が止まると多大な損失が発生します。それほどに重要かつ主力となる製品開発を担ったことに、開発担当としての喜びもあります。また、現在はマネージャーとして一定の裁量と権限持ち、自分の日々の行動一つでチームやプロジェクトの進捗を変え、成果に結びつけることができるのも今の仕事の魅力です。振り返ってみれば、入社から現在まで、自分がやりたいことを受け入れていただき、チャレンジさせてもらってきました。私もチームのメンバーに対して、チャレンジする機会を提供していきたいと思っています。それは確実に成長につながりますし、その成長に出会えることこそがマネージャーとしての大きなやりがいです。

これまでのキャリアで得た
        そして成長

主体性の重要性の自覚が成長を促した。
「Matlab」「Labview」などの知識・スキルの吸収。

入社3年目に、A3複合機フルモデルチェンジにおいて、エンジン基板の設計担当になりました。しかし当初は、自分では到底やり切ることができないレベルの仕事と感じました。それまでは先輩の指導を受け、先輩に見守られて業務を行っていましたが、このプロジェクトでは自分から動く必要があり、私にとっては極めてチャレンジングな環境に置かれたのです。とにかくひたむきに、そしてがむしゃらに取り組んだ3年間でした。技術スキルの向上に加え、主体的に動くことの重要性、さらに他部門との連携・協働のあり方、人のネットワークを築くことの大切さなど多くのことを学んだ、今の自分を形成した礎となっているプロジェクトです。知識面では基板、回路設計、電線設計、評価技術など、電気関連全般の知識をその都度吸収し、スキルを高めてきました。同時に「バーチャル開発」で得た技術は今後につながるものであり、大きな可能性を感じています。具体的には、設計で使用する「Matlab」と呼ばれるプログラミング言語であり、評価の際に有効な「Labview」と呼ばれるグラフィカルなプログラミング言語です。いずれも「バーチャル開発」に不可欠なツールであり、それら知識・技術の習得はエンジニアとして大きなステップアップとなりました。

今後のビジョン

製品開発手法を変革するエンジニアとして、
プロジェクトマネージャーへ成長したい。

A3複合機の開発においては、これまで検討してきた新たな開発手法を積極的に導入していきたいと考えています。宇宙開発や自動車開発で取り入れられている「HILS」という開発手法があります。これは、Hardware-In-the-Loop-Simulation(ハードウェアインザループシミュレーション)の略称で、機能や挙動を数値化し、実機を模したシミュレーションが可能な、先に述べた「モデルベースデザイン開発」で活用されるシミュレーター。自動車開発で不可欠とされている開発手法ですが、これを複合機開発にも取り入れていきたいと思っています。目指すのは「バーチャル開発」の推進も含めて製品開発手法を変革することであり、それが開発における課題の早期発見と改善そして、最終的には高い市場優位性をもった製品の開発につながっていくと考えています。また現在は、新機種開発で電気関連分野のリーダーを担当していますが、近い将来プロジェクト全体をマネジメントするプロジェクトリーダーとして、新たな開発手法の導入を進めていきたいと思っています。

SCHEDULE

1日のスケジュール例

  • 8:45

    業務開始
    朝礼を終えたあとは、在宅勤務メンバーとコミュニケーションを取る。
  • 9:00

    業務進捗確認
    課員の業務タスク進捗状況を確認する。
  • 10:00

    責任者打合せ
    プロジェクト全体のタスク進捗状況や課題共有、意思決定を行う。
  • 11:00

    生産工場とweb会議
    現場で発生している問題共有を行う。解決へ向けた進め方やスケジュールを検討。
  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    バーチャル開発打合せ
    実験場にて実際のモノを見ながら、今後の進め方を相談する。
  • 14:00

    基板設計Design Review
    基板設計 Design Reviewに参加。仕様書・回路図をベースに、設計の妥当性を判断する。
  • 15:00

    部品メーカーとweb会議
    お互いの最新情報の共有、今後の進め方について協議。今後の技術的なディスカッションを行う。
  • 17:00

    課員とのコミュニケーション
    各タスクに対して進捗遅れや課題に直面していることが無いかを確認し、フォローする。
  • 17:30

    業務終了

TOPICS

京セラドキュメントソリューションズの
おすすめポイント

当社では、さまざまなイベントや部活動を通して普段業務で関わることのない人達と交流を持つ機会があります。困った時に気軽に相談できる関係が築けているため、業務を進めるなかで助けられることも多いです。また、周囲にはイベントや部活動を通して知り合った人と社内結婚している人もたくさんいます。社会人になってから私が一番感じているのは、仕事とは、一人で完結できるものは無くさまざまな人とのつながりのなかで大きな目標に向かって成果を上げるものだということです。そして、人とのつながりが1+1の結果を5にも10にもできるということを実感しています。ぜひ、これから入社される皆さんも人とのつながりによる無限の可能性を感じてください。