TOP MESSAGE

固有技術をベースに
新たなノウハウを
取り込みながら
「加速」と「進化」で
未来を拓く

代表取締役社長
安藤 博教

ハード×ソフト×サービスで選ばれる
グローバル企業

多岐にわたるグローバル事業を展開する京セラグループの中核企業として、ドキュメントソリューション事業を手掛けるのが、私たち京セラドキュメントソリューションズです。複合機やプリンターといったハードウェアに、さまざまなビジネスアプリケーションやサービスを組み合わせ、最適なソリューションを提供できるのが当社の強みです。その確かな技術は、日本国内はもとより世界各国でも認められており、現在では、国内外に42の販売会社を展開し、160以上の国と地域に幅広く製品・サービスを提供しています。

世界が認めた
「エコシスコンセプト」によるものづくり

こうした成長の礎となったのが、環境への優しさと低コストを両立させた初代エコシスプリンター「ECOSYSエコシス FS-1500」です。昨今、温室効果ガスによる地球温暖化など世界的に環境意識が高まっていますが、当社は25年以上も前から世界に先駆けて、環境に配慮した製品の開発に取り組み、部品の長寿命化・部品や消耗品の廃棄低減を実現することで環境性(Ecology)と経済性(Economy)を両立してきました。当社ではこれを「エコシスコンセプト」と名付け、現在もこの考え方に基づく製品開発を継続しています。また、当社のエコシス技術は世界で初めて制定された環境ラベル認証である「ブルーエンジェルマーク」を1997年に取得し、プリンターメーカーとしては世界初の快挙となりました。
さらに、独自開発した環境にやさしい水性顔料インクと、自社グループ内製の高画質インクジェットヘッドを融合させた商業用インクジェット機「TASKalfaタスクアルファ Pro 15000c」は、2020年に国内市場に投入して以来、高い評価を獲得しています。この製品は、高い環境適合性に加えてプロ用の印刷用途にも耐えうる信頼性と生産性を持ち、さらにオフィスで使用される複合機やプリンターのように、簡単なメンテナンス性と操作性を併せ持つ大変導入しやすい製品で、印刷業界における“未踏の領域”を切り拓いています。また、水性顔料インクの開発で培った高度な技術は、さまざま媒体への印刷が求められる産業用途でも、環境適合性の高い印刷システムで、社会の進歩発展に貢献できると考えています。

「加速」と「進化」をキーワードに、
さらなる発展を遂げる

コロナ禍でのテレワークの浸透やペーパーレスの推進など、変化する時代の中で当社では、今後の社会情勢を見越し、新たにECM※事業にも力を入れています。働き方改革や生産性を向上するための取り組みはあらゆる企業にとって必須の課題となっています。しかし、何から手を付けるべきか、どんなITシステムを構築すべきかといった悩みを抱える企業が多いのが現状です。当社は、これまでオフィス向けに出力機器を提供し、オフィス環境におけるドキュメントの使われ方を熟知しているという強みがあります。これまでは出力するだけの装置だった複合機やプリンターを企業のニーズに応える最適なソリューションを組み込んで提供するということが可能です。
エコシスコンセプトを軸とする当社のものづくりは一切ぶれることはなく、SDGsを達成する事で、今後も社会に必要とされる価値ある会社として成長していきます。
私たちは、「知識を仕事に活かす」を体現するために、あらゆる情報を一元的にクラウド上で制作、管理、承認、登録、保存するECMや、企業で情報処理を実行するハード、ソフトをシステムとして構築するICT、そしてこれらの仕事を一括して引き受けるBPOなど、ビジネスソリューション事業を通してニューノーマル時代における、お客様の業務効率アップをお手伝いしていきます。
ECMでは、ペーパーレスに対するソリューション開発や提供を行い、すでに欧米を中心としてお客様に満足していただいています。さらに、自社のソリューションプラットフォームに最適なソリューションを組み合わせることで、お客様への価値の提供を高めるために、現在この計画を強力に推し進めており、これから本格的に進めていきます。また、ICTについてはグローバルに展開している、複合機やプリンターのビジネスでお客様の使用環境を熟知しており、お客様のペインを十分に理解したうえで解決方法を提供できます。今後、さらなる技術革新とともに積極的に、さまざまな企業とのアライアンスも活用して成長を続けていきます。

※Enterprise Contents Managementの頭文字をとった略語であり、画像・動画・音声といったデジタルコンテンツを一括管理するシステムのこと

自分の意志を強く持ち、
多様性も尊重できる人材に期待

当社が求めるのは、自らの意志を強く持ち、実行できる人材です。「自分はこうしたい」と明確な意志を持ち、それを貫ける人材は必ず新たな価値を生み出せます。前例のないことや斬新な発想は反対されることもありますが、会社に新たな風を吹かせるためにも、自分が信じた想いを貫く強さを持ってほしいと願っています。
それともう一つ、大切にしてほしいのが多様性の尊重です。どこの会社でも、それぞれの時代を築いた人の思い、文化があり、全てが融合して現在の姿に至っています。国内だけでもバックグラウンドの異なる人材がともに働いているわけですが、グローバル企業である当社は国内外でさまざまな国や地域の多様な人材が活躍しています。全従業員は1月31日時点で約24,700人ですが、その90%が海外現地メンバーです。それぞれの多様性を認め合い、ただ認めるだけでなく、それぞれが自分の意志を伝え合うことで成長してきた歴史があります。自分の意志を貫きながらも、お互いの違いも認めあえる人材ならきっと当社で活躍することができるでしょう。

失敗を恐れず一歩前に出る。
その先に成功が待っている

京セラフィロソフィの一つに「成功するまであきらめない」という言葉があります。私は技術者の頃からこれを座右の銘としていました。たとえば、新しい製品やサービスを市場に投入したとして、一定期間が過ぎても市場の反応がないと失敗だと考える人もいますが、それがそもそもの間違いです。
プロ野球では一流と認められるバッターは3割打者だと言われます。7割がヒットを打てていないわけですが、それは7割の失敗ではなく次につながる経験であり、結果は3割も打てると考えるのです。製品開発も同じで、製品がすぐに結果に結びつかなかったとしても、それは必ずしも失敗ではないのです。むしろ良い結果が出ないかもしれないと慎重になり、歩みを止めてしまうことの方が良くないのです。迷った時にはあえて一歩前に出て、結果を見て次に活かす。これを繰り返せば、必ず成功へとたどり着きます。当社を志す皆さんにはぜひとも高い目標を掲げるとともに、それが実現するまで、毎日一歩ずつ着実に歩みを進める粘り強さを持ってほしいと思っています。