PEOPLE

PEOPLE 01

化学の知見を駆使して取り組む分析業務。 AI活用を視野に入れた新たな分析法への挑戦。 化学の知見を駆使して取り組む分析業務。AI活用を視野に入れた新たな分析法への挑戦。

PROFILE

技術本部 PS2統括技術部
2020年入社
工学部 材料科学科卒

就職活動  入社動機

市場で多くの人が目にする製品を作りたい。
京セラドキュメントソリューションズに感じた
「社員の仲の良さ」への共感。

大学では化学分野を幅広く学びました。就職活動ではそれら化学の知見を活かしてモノづくりに携わりたいと思い、当初は化学業界にアプローチしていました。一方で念頭にあったのは、市場で多くの人の目に触れる製品を作りたいということです。しかし化学メーカーの場合、素材系の企業が多く私の想いが叶えられる企業は多くありません。就活を続けていく中、化学メーカーのインターンシップに参加しました。さらに地元大阪が勤務地という点に惹かれて、当社のインターンシップにも参加しました。化学メーカーはイメージ通り、目に見えないところで支えている製品を作っていました。当社が作っているのは、複合機という市場に流通し多くの人が目に知る製品でした。まずこの点が大きな魅力でした。加えて入社の決め手になったのは、インターンシップに参加して感じた「社員の仲の良さ」です。密なコミュニケーションを取って協力してモノづくりをしている姿は、かつて私が打ち込んでいたバレーボールのチームにも似ていました。チームワークを大事にしている社風を感じ、それが自分の肌感覚と合うと思い入社を決めました。

仕事内容   やりがい

市場、工場、開発における
製品不具合の原因を追及。
原因を解明したときの
感謝の言葉に感じるやりがい。

入社後に担当したのが、プリンターの機械設計です。化学出身の私には機械設計は無縁の世界で、驚きの連続でした。当初は苦労しましたが、プリンターを構成する部品やユニット単体でなく、全体の機構を勉強できたことは私にとって貴重な経験でした。入社2年目から現在の部署である分析課に配属され、当社の全製品を対象に、発生した不具合の原因を追求し解明することをミッションとしています。全製品というのは、すでに市場に供給されている製品、工場で生産中の製品、開発中の製品の全てに及びます。不具合と一言で言っても、色などの画像品質の問題や、市場に供給されている製品への埃などの異物の侵入などさまざまです。そうした不具合の現象を、分析装置を使って観察し不具合原因の仮説を立てて検証、可能性を徐々に狭めていき原因を明らかにします。この業務は各部署からの依頼に基づいて行われますから、不具合の原因を解明したことに対し感謝の言葉をいただくことが少なくありません。そこにやりがいを感じています。

京セラドキュメントソリューションズで得た

コミュニケーション能力は欠かせない。
化学構造式、「FT-IR分光法」など多彩な知識を得た。

プリンターというのは、各部署がすり合わせをしながら作られていきます。つまり何かしらの不具合が発生した場合、それは前の工程とのつながりや影響を考慮しなければなりません。全てが有機的に関連し合っているのです。したがって不具合原因の解明には、各担当者からのヒアリングが欠かせません。そのため、コミュニケーションスキルは極めて重要です。また、分析の仕事には大学で学んだ化学の知見が役立っていますが、改めて化学を学んでいる手応えがありますし、その知識を吸収する必要性を実感しています。特に、大学時代は専門外であった有機物の構造式は非常に大事。分析において、試料に赤外光を照射して行う「FT-IR分光法(フーリエ変換赤外線分光法)」という方法を採用していますが、これは分光することでスペクトルを得て、対象物の特性を知るというもの。それによって、試料に含まれる有機物の構造が把握できます。たとえば、構造式に窒素が含まれていればそれを分離して不具合を検証。不具合が発生しなければ、窒素が不具合の何かしらの原因になっている可能性があります。現在、化学構造式の知識を改めて吸収しており、また「FT-IR分光法」の知識も深掘りしていきたいと考えています。

5年後の目標/
もっと遠い未来の夢

測定者依存から脱却した分析業務の確立。
スペシャリストとして頼られる存在に。

配属されて一年未満のため、まだまだ学ぶことが多いと感じています。その中で感じるのは、分析において、思い込みや決め打ちはよくないということ。依頼者へのヒアリングを的確に丁寧に行い、不具合の原因のさまざまな想定をした中で、論理的に結果を見極めることができる力が必要だと思っています。また、分析業務は測定者の能力に依存する部分が多いという側面があります。5年後には測定者に依存した曖昧さをなくし、定量的な結果が出せるようになっていればいいと思います。そのための取り組みとして最近、測定者依存(属人性)を排除するという課題に対して研究発表を行いました。内容は分析アルゴリズムをプログラミングし、データを数値化するというものです。将来は分析へのAI活用も視野に入れて取り組んでいきたいと考えています。コロナ禍を機に世の中の変化のスピードが急激に加速したと感じています。10年後にモノづくり文化は廃ってきているかもしれないし、逆に盛り上がっているかもしれません。どんな時代でも、小さな変化に気付けるようにアンテナを高く張り、未来を切り拓いていきたいと思っています。そして分析業務のスペシャリストとして、多くの人から頼られる人材に成長したいと考えています。

SCHEDULE

1日のスケジュール例

  • 8:45

    業務開始
    朝礼で課員の業務実績や本日の予定を共有。
  • 9:00

    装置立ち上げ
    分析装置を立ち上げて、装置に不調がないか確認。
  • 10:00

    分析業務
    市場や開発段階などさまざまな場面で発生した不具合の分析依頼を受け、分析装置を用いて原因物質を調べる。
  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    分析業務
    複数の装置を使用し、さまざまな観点から的を絞っていく。
  • 15:00

    報告書作成
    分析結果から現象を考察し、依頼者に報告するためのわかりやすい資料を作成する。
  • 17:00

    報告書送付
    依頼者に結果を伝える。
  • 17:30

    業務終了

TOPICS

京セラドキュメントソリューションズの
おすすめポイント

社員同士の仲が良いところが、当社の魅力だと感じています。当社にはさまざまなクラブ活動があり、私もバレーボールクラブに所属しているのですが、平日の仕事終わりに部署や立場、年齢の垣根を超えた方々と一緒に汗を流し、色々な話ができる時間がとても楽しいです。休日には同期と出かけることもあり、写真は六甲山のアスレチックに行ったときのもの。業務上での交流だけでは知り得なかった一面を知ることができ、さらに仲が深まりました。当社は“みんな”で一つの製品を作り上げる会社だからこそ、“みんな”で楽しいことをするのが好きな人が多いと思います。