PEOPLE

PEOPLE 02

「生産設備の自動化」というミッション。 壁を乗り越えて完全自動化ラインの実現へ。 「生産設備の自動化」というミッション。壁を乗り越えて完全自動化ラインの実現へ。

PROFILE

PP事業本部 生産技術統括部
2020年入社
工学部 機械工学科卒

就職活動  入社動機

「機械工学」の知識を活かし新技術に挑戦できる。
社員との交流で「この人たちと一緒に働きたい」と思った。

大学では材料系の研究室に所属し、金属素材の耐久性などの研究に携わっていました。ただ大学時代を通じて、3D CAD、プログラミング、機械加工などを幅広く学びましたので、就職活動ではこれら「機械工学」の知見を生かすことができる場を志望しました。具体的には、機械設計の仕事に携わりたいと思い、当初は自動車メーカーや農業機械メーカーなど、幅広くモノづくりの企業にアプローチしていました。当社に最初に興味を惹かれたのは、社風を形成している根源ともなっていると思われた「京セラフィロソフィ」の存在です。そこに示されている仕事や生き方の関する哲学は魅力的であり、それを機に当社のインターンシップに参加したのです。その際、先輩社員方と交流する機会がありました。皆さんの人柄の良さや優しさに感銘を受け「このような人たちと一緒に働いてみたい」と思ったことが入社を決めた理由の一つです。また新しい技術に挑戦していること、大学で学んだ知識が活かせること、さらに当初からの希望であった大阪で働くことができることにも惹かれて入社を決めました。

仕事内容   やりがい

複合機の心臓部「LSU」生産の
組み立て自動化に取り組む。
3D CADを駆使して
ロボットの最適な動きを実現する。

入社以来、「生産設備の自動化」を担当しています。私が担当しているのは、複合機のパーツの一つである「LSU」生産ラインです。「LSU」は「レーザー・スキャニング・ユニット」の略で、文字や画像の原稿を読み取ってデジタルデータ化する、複合機の心臓部分といえるものです。入社当初は前機種の自動化ラインが完成間もない時期でしたので、稼働後の不具合調整などの業務を担当していました。2年目から新機種生産に伴う「LSU」生産自動化に向けた設計に着手。私たちが取り組んでいる自動化とは、組立自動化を指します。「LSU」生産では、ネジによる「締結」やビンや板バネの「圧入」、部品をのせる「搭載」などさまざまな組み立て工程がありますが、それらは「セル」と呼ばれるラインを構成し、かつては人手によって行われていました。これらの工程にロボットを導入することで自動化を実現します。3D CADによって複合機の寸法をもとに、ロボットの動きを計算し、生産ラインにロボットを実装して設計を調整、最適な動きを見出していきます。自ら設計したものをカタチにでき、それらが想定通りの動きをしたときに達成感を得ることができ、やりがいを感じます。

京セラドキュメントソリューションズで得た

設計力の向上、自分で考え自分から動く行動力など、
優れた先輩方から多くのことを学んだ実感がある。

大学で3D CADは学びましたが、それがいかに単純な設計であったことを痛感しています。実際の現場は入社時の研修とも異なり、材料強度や機構の理論的動きを考える必要がありますし、スピードも求められます。3D CADに関する豊富な知識を得たことで、設計力が徐々に身に付いてきていると感じています。しかしまだまだ未熟。ポイントになるのは、頭で描いたことを3D CADに落とし込むことですが、それは容易なことではありません。非常に勉強になるのは優れた先輩方の存在です。先輩の設計したものや生産設備を直接見ることで、自分では思いつかないような設計方法、コンセプトがあることを知りました。現場でこうした知識を得ていることも技術者としての成長を後押ししていると思います。設計には知識も必要ですが、発想も極めて重要です。発想を豊かに柔軟にするためにも、さまざまなことに触れ、見て、勉強し、吸収していきたいと思っています。また、入社時は上司から指示されたことに取り組んでいましたが、指示以上の仕事をこなす先輩の姿を見て、自分もそのような人間になりたいと思い、自ら考えて行動するようになったと思います。

5年後の目標/
もっと遠い未来の夢

複合機の生産自動化は最も困難な領域。
だからこそ大きな可能性が広がっている。

取り組んでいる生産ラインには十数個の工程がありますが、いまだ一部人手の必要な工程があります。当面目指すのは、人が一切介入することのない「完全無人自動組立ライン」の実現です。ちなみに人手が必要な工程は、配線に関わる工程とシール貼付工程です。いずれも複雑な作業であり自動化の難しさが指摘されていますが、今後挑戦していきたいと考えています。複合機というのは精密かつ複雑な製品であり、工業製品の中でも生産の自動化が最も難しい分野の一つとされてきました。事実、自動化が実現しているのは複合機生産全体のほんの一部です。言い換えれば、自動化の可能性が多分に残されていることです。伸びしろしかないと私は思っています。将来は、世間から注目されるような画期的な自動化設備を設計したい。そのためにも、技術者としてスキルアップすることに貪欲でありたいと思っています。「自動化生産に関しては、彼に聞いたら分かる」といわれるような、自動化のスペシャリストに成長することが目標です。

SCHEDULE

1日のスケジュール例

  • 8:45

    業務開始
    朝礼を終えた後、メールチェック。自身や他のメンバーの業務の進捗を確認し、業務に必要な事務処理を実施。
  • 9:00

    設備の設計
    3D CADを用いてモデルを設計。設計後は図面を作成し、発注を依頼。
  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    設備の組立、検証
    発注した部品を設計通りに組立、動作の検証を行う。不具合が発生した場合は修正を実施。
  • 17:30

    業務終了

TOPICS

オフタイムの過ごし方

大学の時に初めてスノーボードをしてからスノーボードにはまり、シーズンになると友達や先輩社員とともにスキー場に行っています。これまで、岐阜県のめいほうスキー場や滋賀県の琵琶湖バレイ、兵庫県のハチ北スキー場などさまざまな場所に行きました。出かける際は、スノーボードだけでなく、その土地の観光地をめぐったり郷土料理を食べたりすることもありますね。普通に滑るのも楽しいですが、最近はグラトリと呼ばれるいろいろな技に挑戦しています。これまでは関西で滑ることが多かったので、今後は全国のさまざまな場所で滑ってみたいです。