2025年日本国際博覧会 NTTパビリオンのユニフォームをデザインしたANREALAGEが「FOREARTH」のサステナブルなプリントを生地に採用

発表日 2025年03月28日

京セラドキュメントソリューションズ株式会社(社長:安藤 博教、以下:当社)は、2025年4月13日(日)より開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のNTTパビリオン※1でスタッフが着用するユニフォームに、当社の捺染インクジェットプリンター「FOREARTH(フォレアス)」でプリントされた生地が採用されたことをお知らせします。

NTTパビリオンのユニフォームは、日本のファッションブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」のデザイナー森永 邦彦氏のデザインのもと製作されました。ユニフォームは機能性と環境への配慮を両立したものとなっており、アウター 300着、ポロシャツ 2,000着にFOREARTHでプリントされた生地が使用されます。

FOREARTHの環境性能(水使用量99.98%削減※2、CO2排出量削減等)の高さと、発色、風合いの良さ、更に、万博期間を通じて使用される為に必要な洗濯堅牢性試験にも耐える耐久性を森永氏に評価頂き、採用を決定頂きました。


森永氏の万博ユニフォームに関するコメント

NTTパビリオンのコンセプト『PARALLEL TRAVEL』に共鳴し、未来のコミュニケーションを服で表現しました。分断や格差を超え、点と点がつながり、感覚を共有することで人間の可能性を拡張する服です。物質ではなく、風のような非物質的な感覚を纏う。服を通じて時空を旅し、遠くの存在とつながる体験を創出しました。

アイテムの説明

アウターは風を纏う服。身体と服の間に風を送り込み、人体のフォルムを超えた抽象的なシルエットを生み出します。それは“クラウド”のように人々をつなぎ、曖昧な輪郭の中で境界を超えた結びつきを表現します。風が抜けると布にはドレープが生まれ、着る人の体型に沿って優しく変化。インナーのポロシャツもシルエットやディテールのプロポーションを再構築し、性別や体型を問わず着用できる形を追求しました。点群模様は、異なる大きさや色のドットが緩やかに溶け合い、境界を超えて一つにつながる様を表現しています。生地には、シキボウ株式会社の通気性・吸水速乾性に優れた「AZEKⓇ※3」を採用。また、アウターは電動ファンを内蔵した「空調服Ⓡ※4」となっており、夏場の暑さにも対応する機能性を備えています。

  • (左)アウター、(右)ポロシャツ

森永氏のFOREARTHに関するコメント

ユニフォームの点群模様は、分断や格差を超えて、個と個がつながることを表現しています。異なる大きさや色の水玉が、境界を越えて緩やかに溶け合い、一つにつながっていきます。水玉を一滴の水に見立て、その点が境界なくつながる様子は、多様性と調和の象徴です。そうしたデザインにおいて、水をほとんど使わないFOREARTHの技術は不可欠でした。水を使わずに「水のかたち」を描くという逆説的な表現によって、未来へとつながる新しいものづくりの姿を提示しました。

FOREARTHとは

FOREARTHは、水の使用量を限りなくゼロまで削減した捺染インクジェットプリンターです。独自開発の水系顔料インクで多様な生地に印刷でき、素材がもつ柔らかな風合いと、高い堅牢性を両立した水資源に依存しない捺染で、設置場所を選ばず、適地・適量生産により、物流コストや在庫の削減に貢献することでエネルギー消費量とCO2 排出量を大幅に削減することに寄与します。

  • ※1NTTパビリオンに関する情報はこちら:https://group.ntt/jp/expo2025/pavilion/
  • ※2FOREARTHは、印刷・乾燥のみで全工程が完了します。印刷工程では水を使用せず、ウォーターフリーを実現しました。また、機器のメンテナンスに使用する水の量にもこだわり、循環ベルト洗浄システムを搭載しており、搬送ベルトの洗浄水を循環システムでフィルタリングしながら再利用します。生地1㎏あたりの水使用量を0.02L(当社調べ 2022年)まで削減しました。
  • ※3「AZEK」はシキボウ株式会社の登録商標です。
  • ※4「空調服」は株式会社セフト研究所・株式会社空調服の登録商標です。

NTT PAVILION STAFF UNIFORM VISUAL CREDIT

Designer: KUNIHIKO MORINAGA
Creative Direction: TEPPEI
Photographer: TISCH
Stylist: TEPPEI
Hair: YUSUKE MORIOKA
Makeup: UDA
Casting : SHIMA
NA Model: KOHEI
Model: MIKI EHARA

関連情報

本件に関する問い合わせ先

京セラドキュメントソリューションズ株式会社 経営企画統括部 企業広報課
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