世界的なファッション・アートシーンを牽引し、数多くの著名人やグローバルメディアの撮影を手がけてきた写真家、レスリー・キーとのコラボレーションが実現しました。
2026年4月、東京・Blue Note Place にて開催された写真集出版記念イベントにおいて、FOREARTHでプリントされたテキスタイルタペストリーが会場を彩り、新たな写真表現の空間が披露されました。
本イベントでは、会場2階バルコニーを囲むように、30点を超える写真作品を布にプリントした大型タペストリーが展示され、布ならではの柔らかな質感と透過性が、光や空気の流れと呼応し、写真が持つ表情や奥行きを高いレベルで引き出しました。紙やパネル展示とは異なる、新しい写真の「見せ方」が空間全体に広がりました。
FOREARTHは、前後処理工程を無くし、プリントと乾燥を中心としたシンプルな工程構成を実現しています。これにより、工程数を大幅に削減し、環境負荷低減に加え、短納期での生産を実現します。
当初計画していた紙での展示は制約により実施が困難となり、代替手段の検討が進められる中で、世界を舞台に作品を発表してきたレスリー・キーの「写真を美しく、適切に展示したい」という強い意向を踏まえ、FOREARTHによる布へのプリントという新たな手法が採用されました。短期間での対応でありながら、作品と空間の双方にとって最適なかたちで展示を実現することができ、写真が“布”という新たなメディアを得たことで、表現の可能性は大きく拡張されました。
本コラボレーションは、写真・テキスタイル・空間が交差することで生まれる、新しい価値を示す象徴的な取り組みとなりました。
FOREARTHによるプリントの様子
今回のFOREARTHとの出会いは、偶然でありながらも、必然性を感じさせるものでした。私はこれまで、自分の作品をどう「飾るか」、どう「空間に存在させるか」をとても大切にしてきました。展示方法は紙、あるいはプロジェクターが当たり前で、布というメディアで写真を表現するのは、今回が初めての経験でした。完成したタペストリーを目にした瞬間、布ならではのやさしさや柔らかさが、写真に新しい命を与えてくれていると感じました。風や光を通して見え方が変わり、まるで写真が呼吸しているように空間に存在する。紙では決して表現できなかった可能性が、そこにはありました。
FOREARTHという名前にも深く共感しています。地球のために、未来のために、無駄なものを生まないという姿勢は、人として、そして企業として本当に大切な考え方だと思います。私自身、国連やSDGsの活動に関わる中で、2030年以降の未来をどうつくっていくのかを常に考えていますが、FOREARTHはその答えのひとつだと感じました。短い時間の中でも、スピード感ある対応と人と人との信頼関係があったからこそ、この展示空間が生まれたのだと思います。写真を「布で残す」という新しい選択肢を通じて、表現の可能性をこれからも広げ続けていきます。
シンガポール生まれ、世界を舞台に活躍する写真家。東京とニューヨークを拠点にアートの本質、ファッションの際立つ魅力、広告の繊細な美しさを超越し、世界各地で映像監督としての洗練された技術を披露している。
東日本大震災への対応「TIFFANY supports LOVE AND HOPE」写真集は第40回APA経済産業大臣賞を受賞。
2004年よりニューヨークの地で創り上げた「SUPER Magazine」は、写真とアートのマガジンシリーズであり、世界の企業やLady Gaga, Beyoncé, Pharrell Williams, 松任谷由実といったアーティストとのコラボレーションを実現し、文化の新たな標となる。
「OUT IN JAPAN」プロジェクトでは、日本のLGBTコミュニティの生の声をレンズを通して描き出し、その作品は第19回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で審査委員推薦作品に選ばれた。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」テーマソング「恋のブギウギトレイン」のミュージックビデオを制作し、国連広報センターと協力してSDGsの推進にも尽力している。
2016年からはNHKと手を組み、「→2020 レスリー・キーがつなぐポートレートメッセージ」プロジェクトを推進。2020年東京オリンピック・パラリンピックへの希望のキャンペーンとして、日本国民の夢や目標を一つに結びつけ、2000名以上の公式ポートレートと心に響くプロモーション映像をキーのビジョナリーな視点で監督、撮影している。
FOREARTHでプリントされた生地を使った会場装飾