当社の捺染インクジェットプリンター「FOREARTH(フォレアス)」 でプリントした生地を使用して、ファッションブランド 「SETCHU(セッチュウ)」 によりデザイン、制作された作品が、2026年春夏ミラノ・ファッションウィークメンズで発表されました。
2025年6月20日から24日までの5日間、イタリア・ミラノにて2026年春夏ミラノ・ファッションウィークメンズが開催されました。オープニングを飾ったのは、ミラノを拠点に活躍し、世界的に注目を集めるファッションデザイナー桑田悟史氏のブランド「SETCHU」です。新作の春夏コレクションをランウェイ形式で発表し、衣装には、当社が開発した、ウォーターフリーコンセプトで環境負荷低減に貢献する、FOREARTHでプリントされた生地が使用されました。
2025年4月、当社はイタリア・ミラノにFOREARTHのコンセプトと性能を体験できるショールーム「FOREARTHエクスペリエンススタジオ(以下、スタジオ)」を開設しました。桑田氏に当スタジオへお越しいただき、FOREARTHのサステナブルなコンセプトと性能にご共感いただいた結果、衣装制作支援が実現いたしました。
今回の衣装は、透明感のあるシルクオーガンジー生地に、FOREARTHで和色と洋色のレインボー柄をプリントし、ヴィクトリアフォールズ※のレインボーを表現。それらを3層に重ねることで、繊細で透明感のある仕上がりになっています。また、水資源に依存しない捺染インクジェットプリンターであるため、ミラノ市内のスタジオで迅速にサンプル確認ができ、リードタイムの短縮にもつながりました。
ブランド名「SETCHU」は、日本と西洋の文化や概念を融合する「和洋折衷」に由来し、異なる二つの文化のスタイルや概念を組み合わせ新しい価値を創造しています。クラシックなモチーフからインスピレーションを得て、シンプルかつ機能的でジェンダーレスのデザインを特徴としています。また、「勿体ない」の精神を大切にし、環境に配慮したサステナブルな素材や製法を積極的に採用することで、伝統と革新を融合させた持続可能なファッションを提案しています。
※ジンバブエ共和国とザンビア共和国の国境に位置する幅2キロメートル、落差108メートルの滝でユネスコの世界遺産に登録されている
京都に生まれミラノを拠点に活躍する日本人ファッションデザイナーです。ロンドン、パリ、ニューヨークでキャリアを積み、2020年にミラノでSETCHUを創立しました。伝統的な日本の美意識と西洋のモダンな感性を融合させた独自のスタイルで、国際的に高い評価を得ています。2023年には、世界中から2,000名を超える新進ファッションデザイナーが応募するLVMHヤング ファッション デザイナー プライズ※でグランプリを受賞し、世界のファッションシーンで注目される存在です。
※ LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH Young Fashion Designer Prize)は、フランスのラグジュアリーグループLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が主催する国際的なコンペティションです。
FOREARTHのサンプルを初めて見た時、細かい線のクオリティの高さに驚きました。昔からあるシルクスクリーン技術に負けないような繊細さをインクジェットで実現するFOREARTHの、日本の技術力の高さに一番感動しました。
今回のショーのコンセプトは、“ジンバブエと(和の)折衷”の和洋折衷です。
「ヴィクトリアフォールズ」では、時間や太陽の角度によって虹が見えるのが魅力ですが、その虹を表現するところにフォーカスを当てて、京セラのFOREARTHを使って面白いものができないかと考えました。
虹は見たい時に見えるものではなく、たまたま角度や時間帯によって出る。その虹の繊細さを、細かな線を印刷できるFOREARTHの繊細さと一緒に、何かできないかなというところから思いついたのが、生地を重ねることでした。
虹は七色でできているので、まずは生地を七層にすることから始めて、それを単純化していく。その過程でFOREARTHのデジタル捺染だからこそできるインクの量を調整などで、見事に思ったものができたというのが正直な感想ですね。今後、SETCHUとしても、ファッションという枠にとらわれずに、いろんな方向性を持って、独自性を持ってものづくりをしていきたいと考えています。
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