京セラドキュメントソリューションズ株式会社(社長:長井 孝、以下 当社)は、2026年10月2日(金)から5日(月)までフランス・パリで開催された、ファッションブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」のパリ・ファッションウィーク参加25回目を記念した回顧展に協賛したことをお知らせします。
本回顧展は、パリ市内の特設会場で開催された、ANREALAGEのパリ・ファッションウィーク25回目の参加を記念し、10年以上にわたり発表してきたコレクションの歩みを振り返る展示会です。世界的なコンセプトストア「Colette(コレット)」の共同創業者であるSarah Andelman(サラ アンデルマン)氏がキュレーター(展示監修)を務めました。「Just An Real Age」をテーマに、創造性とテクノロジーを融合させた独自の世界観や、これまでパリで発表してきたコレクションの軌跡が紹介されました。
当社とANREALAGEのコラボレーションは2024年より始まり、これまでパリ・ファッションウィークで発表された6回のコレクションにおいて、当社の捺染インクジェットプリンターFOREARTHによるプリント技術が採用されてきました。
Just An IdeaとANREALAGEの コラボレーションロゴ
FOREARTHは、繊細な色彩表現や質感の再現、多様な素材への対応により、デザイナーの創造性を支えるとともに、水使用量を大幅に抑えたサステナブルなものづくりにも貢献しています。
また、ANREALAGEの特徴的なパッチワーク柄をあしらったデザインをFOREARTHで再現し、日本の伝統的な風呂敷として仕上げ、会場で限定販売されました。
ANREALAGEは、2015年春夏コレクションからパリでの発表を重ね、2027年春夏コレクションで25回目という節目を迎えました。ANREALAGEのブランドロゴは、アルファベットの始まりである「A」と終わりである「Z」が重ねられたデザインです。26文字から成るアルファベットの両端がひとつに重なることで「26が25になる」という発想が込められています。その象徴的な数字と、パリでのコレクション発表25回目という節目が重なったことを記念し、これまでの歩みを振り返る展覧会と期間限定ショップをパリで開催することにしました。
12年間の活動を振り返ると、表現や技術は変化してきましたが、ファッションを通じて、人々が「当たり前」だと思っていることや、「ファッションはこうあるべき」という固定観念を変えていきたいという思いは、初めてパリで発表したときから変わっていません。服は、作って完成させれば終わりではなく、その後に流れる時間や置かれる環境によって、さまざまに表情を変えていくものだと考えています。
FOREARTHとのコラボレーションを通じて、未来に残すためのものづくりにおいて、デザインだけでなく「どのような方法で作るか」という選択肢を持つことができました。また、薄い生地の風合いやストレッチ性を損なわないプリント、光を思わせる色彩表現など、これまで顔料プリントでは難しかった表現をともに追求することで、お互いのクリエイティブの幅を広げることができたと感じています。さらに、ファッションのサイクルが加速するなか、直前までより良い表現を追求するために欠かせないスピードと、サステナブルなものづくりの両立も実現できていると感じています。
今回、25回にわたるコレクションで発表してきたテキスタイルをパッチワークでつなぎ、一枚の大きなテキスタイルを制作しました。その多彩な色合いや質感を忠実に再現し、FOREARTHで風呂敷にプリントしています。一枚の布でさまざまな用途に対応する風呂敷のサステナブルな思想と、FOREARTHの目指す持続可能なものづくりへの考え方が共鳴し、25回のコレクションの軌跡を新たな形で表現しました。
森永 邦彦さんとANREALAGEのチームを心から尊敬しています。コレクションには常に先見性があり、プロジェクトやファッションショーのたびに驚きをもたらしてくれます。特に、革新性とクラフツマンシップのバランスに大きな魅力を感じています。
ANREALAGEと京セラのコラボレーションを通じて、FOREARTHを初めて知ったとき、「これは革命だ」と思いました。長年同じ方法で作られてきたものに対して、新たな可能性を示す非常に印象的な技術です。優れたプリント品質に加え、大きな利点の一つは柔軟性だと思います。環境保護に貢献できる点にも大きな意義があり、多種多様な生地にプリントできることで可能性はさらに広がります。また、変化のスピードがますます加速する現代において、迅速に対応できることも重要な要素です。
サステナビリティはファッションに限らず、私たちの日常生活全体に関わるものです。私たちは地球を守らなければならず、ファッション業界も努力はしていますが、まだ十分ではありません。だからこそ、その重要性はますます高まっていると思います。
今後、この技術がファッションだけでなく、デザインをはじめとする幅広いクリエイティブ分野で、さらに活用されていくことを楽しみにしています。
1997年にパリでショップcoletteを共同創業。20年にわたりスタイル、デザイン、アート、フードをキュレーションし、クリエイティビティの震源地となった。2018年からはJUST AN IDEAとして活動を続ける。分野と分野をつなぐコンサルティング会社で、コラボレーションとリテール体験を専門とする。2021年には出版社Just an Idea Booksも設立。
本回顧展では、ANREALAGEのブランドロゴに着想を得て、アルファベットのAからZまでの26文字にちなんだ限定アイテムが展開されました。「A」は「Apple」を表すなど、各文字に対応するオブジェやプロダクトを通じて、ブランドの創造性と世界観が表現されました。
その中で「F」を象徴するアイテムとして、日本で古くから受け継がれてきた伝統的な包み布「Furoshiki(風呂敷)」が制作・販売されました。FOREARTHでプリントし制作された風呂敷は、パリで発表してきた過去25回のコレクションを飾ったデザインをパッチワーク柄として再構成し、唯一無二のオリジナル作品となりました。
本アイテムは、日本の伝統文化とANREALAGEのクリエイティブを融合させた特別なコレクションとして来場者に販売され、多くの来場者の関心を集めました。
従来、繊維・アパレル業界では、生地を染める際に、スチームや洗浄などの工程で大量の水を使用しており、その排水による水質汚染が世界的な問題となっています。加えて、在庫過多による大量廃棄問題も注目されており、早急な対応を迫られています。京セラは、これらの課題解決に貢献するため、以下の3つの特長を有したFOREARTHを開発しました。
FOREARTHは、プリントと乾燥のみで生産工程を完了し、プリント工程では水を使用しないウォーターフリーを実現しています。さらに、循環ベルト洗浄システムにより搬送ベルトの洗浄水をろ過・再利用することで、生地1kgあたりの水使用量を0.02L※まで削減しています。
2)Creative Free
繊維・アパレル業界で重要な生地の風合いを生かした柔らかい手触りを実現し、綿、シルク、ポリエステル、ナイロン、混紡など多種多様な生地への高精細なプリントが可能です。
水資源に依存しない捺染で、設置場所を選ばず、適地・適量生産により、物流コストや在庫の削減に貢献します。
FOREARTHで使用する京セラの水系顔料インク「Picfy」および前後処理液は、有害物質に関する厳しい基準を満たした国際認証「ECO PASSPORT」を取得しています。また、オーガニック繊維製品の国際認証基準であるGOTS(Global Organic Textile Standard)において、認証製品の製造工程で使用できる材料(Scope 4)としての認証も取得しています。安全性と環境への配慮に加え、オーガニック繊維製品を含む持続可能なものづくりに貢献しています。
| ※ | 当社調べ 2022年 |
■捺染インクジェットプリンター 「FOREARTH」についてはこちら
京セラドキュメントソリューションズ株式会社 企業広報部
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