サステナビリティ
京セラグループは創業以来、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」という経営理念を根幹に据え、社会との調和を重視した企業活動を続けてきました。サステナビリティ経営もこの理念にもとづくものであり、単なる社会貢献ではなく、事業を通じて社会課題を解決し、その成果を次なる企業価値へとつなげていく取り組みととらえています。
「CSR(企業の社会的責任)」の一環としてさまざまな活動を展開してきましたが、社会的意義のある取り組みであっても、収益性や持続性が伴わなければ、⾧期的に社会に貢献し続けることはできないとの考えから「CSV(共通価値の創造)」へと移行しました。環境配慮型製品の開発や販売、⾧期環境目標の設定による気候変動対策の実施、人権尊重の取り組みなど、経済合理性との両立を図りながら積極的に推進しています。
当社は、京セラグループの一員として、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」を経営理念に掲げ、人間として何が正しいかを判断基準とする「京セラフィロソフィ」をベースに経営を行っており、CSR活動の根幹となっています。この「京セラフィロソフィ」の実践を通して、CSR課題の解決に取り組み、ステークホルダーとの相互信頼の構築、京セラグループの持続的な発展をはかるとともに、社会の健全な発展に貢献していきたいと考えています。
当社は以下の国際的なイニシアチブに加盟し、サステナブル活動を推進しています。
国連グローバルコンパクト
京セラグループは、2011年より、国連が提唱するグローバル・コンパクトに参加しています。グローバル・コンパクトは、人権、労働、環境、腐敗防止の4分野・10原則で構成されており、京セラグループはこの10原則を確実に実践していくことで社会の持続的な発展に貢献していきます。
RBA(責任ある企業同盟 / Responsible Business Alliance)
当社は2021年12月にRBAに加盟しました。RBAは、世界の電子機器メーカーや大手サプライヤーなど約190社で構成されており、グローバルなサプライチェーンを通じて環境・安全・倫理・人事・管理システムの領域でサステナビリティの向上を目指しています。
SBTイニシアチブ(Science Based Targets)
京セラグループは2019年度にScope1,2およびScope1,2,3の2℃水準の目標、 2022年度に1.5℃水準の目標について、国際的な環境団体であるSBTイニシアチブより「SBT(Science Based Targets)」の認定を取得しています。
CDP
CDPは、環境分野において世界的に権威のある国際的な非営利団体で、気候変動に対する取り組みや情報開示に優れた企業を選定するものです。
京セラグループは、気候変動に関する活動が総合的に評価され、2020年、2021年、2023年は最高評価のAリストに選定されました。
また、京セラグループは、サプライチェーン全体での温室効果ガス削減活動が高く評価され、2019年から「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に4年連続で選定されました。「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」は、CDPが企業のバリューチェーン全体での気候変動対策について評価し、優れた企業を選定するものです。 京セラグループは、中長期的な温室効果ガス排出量削減目標(SBT認定)を定め、バリューチェーン全体で環境負荷低減に取り組んでいます。このたび、これらの活動が総合的に評価され、選定されました。
EcoVadis
EcoVadisは世界160カ国以上、200業種以上に及ぶサプライヤー企業を対象に、「環境」、「労働と人権」、「倫理」、「持続可能な資材調達」の4分野で評価を行っている第三者機関です。
京セラグループは、2022年から2年連続で対象企業全体の中で上位5%以内に付与される「ゴールド」に格付けされました。