サステナビリティ
環境に配慮された製品であることを、お客様に分かりやすく伝えるために環境ラベルの制度があります。京セラドキュメントソリューションズは、環境に配慮した製品作りに取り組んでおり、積極的に環境ラベルの取得を進めています。
環境ラベルには、国際標準化機構(ISO)で規定された、タイプⅠ(第三者認証機関が独自に製品分類と判定基準を制定し、認定する環境ラベル)、タイプⅡ(企業が独自の基準を制定し、自社製品の環境配慮を主張する自己宣言型の環境ラベル)、タイプⅢ(製品の「資源採取」から「廃棄」までの環境負荷を、ライフサイクルアセスメントの手法で算出し、定量的に分析・開示する環境ラベル)の3つのタイプがあります。
当社は、OA機器の国際的な省電力化プログラムである国際エネルギースタープログラムについては全機種取得を行い、製品開発時よりエコマークやブルーエンジェルなど、各地域の主要な環境ラベル(タイプⅠ)の要求基準を満たす製品作りを行っており、積極的にこれらの認証取得を進めています。また、製品の「資源採取」から「廃棄」までの環境負荷を減らすための取り組みを積極的に行い、タイプⅢの環境ラベルであるエコリーフ環境ラベルへの登録により、積極的に製品環境情報の開示を行っています。
下表に、2024年度に取得・登録した製品を示します。
| 製品名 | 環境ラベル | |||
|---|---|---|---|---|
![]() エコマーク (日本) | ![]() EPEAT (アメリカ) | ![]() ブルーエンジェル (ドイツ) | ||
| 複合機 | ECOSYS MA4000wifx | 〇 | 〇 | 〇 |
| ECOSYS MA4000wfx | 〇 | 〇 | - | |
| ECOSYS MA4000fx | - | - | 〇 | |
| ECOSYS MA4000x | - | 〇 | 〇 | |
| ECOSYS MA2600cwfx | 〇 | ※ | 〇 | |
| ECOSYS MA2600cfx | - | - | 〇 | |
| ECOSYS MA2600cwx | - | ※ | 〇 | |
| ECOSYS MA2101cwfx | - | ※ | 〇 | |
| TASKalfa MZ7001ci | - | ※ | 〇 | |
| TASKalfa MZ7001ciW | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ6001ci | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ6001ciW | 〇 | - | - | |
| TASKalfa MZ5001ci | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ5001ciW | 〇 | - | - | |
| TASKalfa MZ4001ci | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ4001ciW | 〇 | - | - | |
| TASKalfa MZ3501ci | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ3501ciW | 〇 | - | - | |
| TASKalfa MZ2501ci | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ2501ciW | 〇 | - | - | |
| TASKalfa MZ7001i | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ6001i | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ5001i | 〇 | ※ | ※ | |
| TASKalfa MZ4001i | - | ※ | - | |
| プリンター | ECOSYS PA4000wx | 〇 | 〇 | 〇 |
| ECOSYS PA4000x | - | - | 〇 | |
| ECOSYS PA2600cwx | 〇 | ※ | 〇 | |
| ECOSYS PA2600cx | - | ※ | 〇 | |
| ECOSYS PA2101cwx | - | ※ | 〇 | |
| ECOSYS PA2101cx | - | ※ | 〇 | |
- :対象国販売無
※:2025年4月以降取得申請予定
第三者認証機関が独自に製品分類と判定基準を制定し、認定する環境ラベルです。
公益財団法人 日本環境協会が1989年に制定した環境ラベル。「生産」から「廃棄」までのライフサイクル全体を通した環境負荷が少なく、環境保全に貢献する商品に付けられるラベルです。
ドイツにおいて世界に先駆けて環境問題の解決を図ると同時に環境保全型商品の開発や販売を促進することを目的として、1978年に世界で初めて導入されたエコラベル制度であり、連邦環境自然保護原子力安全省(Federal Ministry for the Environment, Nature Conservation and Nuclear Safety)がその責任を負うラベルです。
企業が独自の基準を制定し、自社製品の環境配慮を主張する自己宣言型の環境ラベルです。他の環境ラベルと違い、第三者の認証を必要としません。
製品の「資源採取」から「廃棄」までの環境負荷を、LCA(ライフサイクル・アセスメント)の手法で算出し、定量的に分析・開示する環境ラベルです。
タイプⅢ環境ラベルの原則や手順については、ISO14025によって規定されています。
定量的データのみを表示して、その製品の評価やデータの判断は購買者に任される点が特徴となっています。
一般社団法人 産業環境管理協会がISOで規定されたタイプⅢ環境ラベルの枠組みに従って2002年に運用開始した環境ラベルで、2019年より一般社団法人 サステナブル経営推進機構に運用を移管されています。製品の全ライフサイクルにわたって、定量的な環境情報を開示しています。
OA機器の国際的な省電力化プログラムで、経済産業省および米国環境保護庁(EPA)による相互認証の登録制度として、1995年10月より実施されています。一定の基準を満足した製品には、「国際エネルギースターロゴ」の使用が認められます。
2001年4月施行のグリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進に関する法律)により、国などの各機関に対してより環境負荷の小さい製品やサービスの購入が義務付けられました。グリーン購入法で定める「環境調達物品等」の判断基準に適合している製品は、カタログやホームページに京セラグループ独自の適合マークを表示することで、お客様が製品の購入を検討される際の判断基準の目安となるようにしています。
EPEAT※
2006年に米国で策定された電子機器の環境への影響を評価する登録制度で、2013年から複合機、プリンターも対象製品に追加されました。必須基準23項目、任意基準28項目について評価し、基準達成率によって「ブロンズ」、「シルバー」、「ゴールド」に格付けされます。現在、米国をはじめ多くの国々で政府機関の調達要件として採用されているほか、自治体や大学、企業においても利用されています。
2022年度は、登録製品10機種のうち9機種で「ゴールド」を取得しました。