環境保全の取り組みと実績
温室効果ガスの削減をはじめ、資源の有効利用など、「社会との共生」「世界との共生」「自然との共生」(LIVING TOGETHER)を実践するため、積極的に環境保全活動に取り組んでいます。
2020年度の目標および実績
項目 | 2020年度原単位目標 | 2020年度原単位実績 |
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エネルギー使用量(ドラム棟) | 前年度比2%削減 | 0.5%減 |
エネルギー使用量(ドラム棟以外) | 前年度比2%削減 | 13.2%増 |
産業廃棄物排出量 | 前年度比1%削減 | 0.8%減 |
水使用量 | 前年度比1%削減 | 5.5%増 |
エネルギー使用量削減の取り組み
当工場の主要な電力設備である空調設備を高効率に切り替え、個々の設備について管理責任者を明確にすることで稼働管理を徹底しました。さらに、工場内でエネルギー消費の多い所を中心に、エネルギー管理システムを活用し、エネルギーの使用状況がモニターで確認できるよう、“見える化”を実施しました。これにより、生産をしていない状況での無駄な消費電力を確認し、電力使用量を削減しています。なお、このシステムは、東莞市がエネルギー使用量の削減を目的として制定した、年間800万[kwh]以上を使用する企業を対象とするエネルギー管理システムの第三者機関による評価認定制度において、Aランクの認定を受けています。


2020年度に行った省エネ設備への入れ替え
- パッケージエアコン(32台)
- チラー空調設備(7台)
- 室外機(4台)
●電力使用量の推移
廃棄物排出量削減の取り組み
積極的にグリーン購買を推進することで、廃棄物の排出を発生源から抑制しています。主な例として、部品納品時の梱包箱を使い捨てのダンボール製から再利用可能なプラスチック製通い箱に切り替えています。これにより、段ボールの廃棄量が大幅に削減されました。また、各部門で不要になった作業机やロッカーなどの備品は、社内のデータベースに写真と仕様を掲示し再利用を呼びかけるシステムを構築し、廃棄物の削減に努めています。2020年はこのシステムで316件の再使用を行いました。
●産業廃棄物排出量の推移
水使用量削減の取り組み

節水蛇口に切り替えるなど、水使用量の抑制に取り組んでいます。また、中水処理装置を導入することで、工程での部品洗浄に使用した廃水を工場内のボイラー、チラー冷却水に再利用し、年間4.8万m³の使用量を削減しました。
●水使用量の推移
グリーン生産に関する取り組み
エコアクションを実施
6月から9月までの4カ月間、「エコアクション」と称したさまざまな環境保全活動を実施しています。2020年度は、「省エネ・廃棄物の削減に全員参加し、皆でグリーン生産企業を作り上げよう」というスローガンのもと、当工場のCSR部による5S安全環境巡視を行うとともに、社員からの環境関連改善提案の募集を実施し、社員からの169件の応募に対し、154件が採用されました。



VOC※1排出量の削減

VOC排出量を削減するため、2019年10月から2020年5月にかけて、ドラム棟の生産ラインに設置されている、THF※2排気ガス処理装置の改造工事を実施しました。これにより、VOC排出量を年間で約4,756Kg削減できました。
※1 Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物
※2 Tetrahydrofuran:テトラヒドロフラン
排水処理

工場内に工業用水排水処理施設が1カ所あり、工場にて自主的に毎週水質測定を行うだけでなく、3ヶ月毎に外部機関の検査も受けています。
グリーン生産認証を取得
当工場では、プリンターや複合機、感光体ドラムの製造において、省エネや廃棄物削減、大気汚染物削減などに取り組んできましたが、この度、2020年8月に東莞市生態環境局から、環境への取り組みに関する「市クラス・グリーン生産」の認証を取得しました。
その他、2020年度の工場の環境データについては、こちらからご覧下さい。
2021年度の目標
項目 | 2021年度原単位目標 |
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エネルギー使用量 | 前年度比2%改善 |
産業廃棄物排出量 | 前年度比1%改善 |
水使用量 | 前年度比1%改善 |