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2009年度特集
複合機ブランドTASKalfaシリーズの社会的価値

お客様のお役に立つという視点を中心にしたものづくり

京セラミタの複合機はどのような製品であるべきか?
議論を繰り返してたどり着いた考えは、「もっともっとお客様のお役に立つ製品をつくる」というものづくりの原点でした。「お客様の本当に望んでいることは?」「お客様に満足していただける品質は?」社員全員でその課題に取り組んでいます。

新ブランドTASKalfa[タスクアルファ]とは

TASKalfa「Task【(英語)職務・務め】+【α(ギリシャ語アルファベットの第一字)】」

京セラミタの複合機は、オフィスのドキュメント作成や管理を行うために必要な多くの機能を持っていますが、それらはすべてお客様のお役に立つことで初めて認めていただけるものです。

TASKalfa[タスクアルファ]とは、オフィスで使用する文書に関わるすべての業務(タスク)を効率化していただくために、いちばん(アルファ)役に立つ複合機を意味しています。そしてその音感は「助かるわ」(女性が話す口語または大阪弁)を連想させ、使う人にとって役に立つ複合機であることをイメージさせる名前です。

またTASKalfaは、製品だけでなく、販売方法や保守サービス等、京セラミタがお客様に提供するすべてにおいて、質的向上を目指す社員の合言葉でもあります。

社員で議論して決まった新ブランドの方向性と新しいものづくり

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複合機の新ブランドをつくるため、研究・開発部門や品質管理部門、営業部門など、社内で職務別に選抜したメンバーで、京セラミタがつくるべき複合機について議論を繰り返しました。

その議論の中でたどり着いた結論が、「もっともっとお客様のお役に立つ複合機にしよう」という新ブランドの基本となる方向性。ものづくりの姿勢として当たり前のことですが、これを追求するためには、社員全員がお客様のことを考えて、さまざまな改善や新しい取り組みを積み重ねることが必要になってきます。新ブランドの誕生は、社員が自分たちの仕事の内容を、お客様中心の視点で見直すという活動のきっかけともなりました。

社員でその考えを共有するために、社員向けのブランドスタートブックを作成し、配付しました。活動はまだ始まったばかりですが、さまざまな部門で新しい取り組みが行われています。

未経験の課題を克服した達成感

かつてない手法での新製品開発に携わった苦労や喜びを
TASKalfa開発プロジェクトのメンバーに語ってもらいました。

出席者/技術本部:畠山 千里、山根 直樹、枝廣 和久、南野 弘治、杉山 司 事業戦略本部:柴原 勇樹、古川 隆義、秋山 卓也

思い入れ・ポリシー

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  • TASKalfaは、「社運をかけた製品」との思いで、何よりもお客様のご意見を重視し、ネットワーク、インターネットといった世間の動きにも合わせて試行錯誤を繰り返しました。
  • 新規ラインナップということもあり、新機能、新技術にチャレンジしました。社内外からの期待が高かったので、問題の起きない、お客様に喜ばれる機械の開発を目指しました。
  • これまでは機能に合わせて使っていただいていた側面もありましたが、今回は発想を180度転換し、TASKalfaの名に恥じないように、お客様の使い勝手や作業効率を最優先しました。
  • 私はお客様のご要望に応えたいと、パネルの操作性の向上への声を大切にしました。
  • 新ブランドにふさわしいデザインとしてシルバー&ブラックを基調としたデザインにしました。このデザインが世界のお客様に受け入れられるのかを確かめるため、アメリカで調査を実施しました。結果は好評であったため、その後の開発に自信を持って進むことができました。

苦労した点

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  • 全体最適を考えた点で苦労しました。未経験のことへの挑戦なので時間もかかりました。
  • トナーの低融点化により消費電力を低く抑えようとしましたが、低融点ではいろいろな不具合があるため、解決に悩みました。また、高画質を目指すと、今まで気にならなかった部分が見えてきて、それを改善していく点でも苦労しました。
  • カラーワイドタッチパネルはオフショア開発先として初めてインドを選びました。インドとのやりとりは初めての経験で、お互いの意思が伝わらないことがあり、苦労しました。技術的には、お客様のタッチがダイレクトに伝わるようにすることが難しかったですね。
  • 世界各国からご要望を集めましたが、それぞれの国のビジネスの違い、企業の規模による仕事の仕方の違いがあって、どの要望を仕様に組み込むかで苦労しました。また、昔からの習慣を大事にする人が多く、その習慣をこの機械から変えていただくことが大変でした。

    ※ オフショア開発:システムの開発・運用などを海外の事業者や子会社に委託すること。

良かった点・達成感

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  • 新機能の搭載により、技術のレベルアップができたという達成感があります。また、ディーラー様や販売会社の皆様から良い評価を得られたことに喜びを感じています。
  • 社運をかけた製品であることをみんなが理解し、各部署の方と協力し合ったのでコミュニケーションが良くなり、次の仕事に取り組みやすい環境が生まれました。
  • 当初から組み込みたいと考えていた機能をすべて入れることができました。また、プロセスで高画質化を図ったことにより、カラー複合機を使われるお客様の層が広がったと思います。
  • 海外の販売会社の方と一緒に製品を販売するという意識が芽生えました。新しい販売方法が構築できたのは良かったと思います。また、販売会社からいろいろな意見をいただいたことを通して相互の壁がなくなり、連携がとれたことで達成感を感じました。
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